<フィンペシア [ Finpecia ] とは>
フィンペシアとは、発毛医薬品のプロペシアと同じ有効成分フィナステリドを主成分としたAGAの治療薬です。 インドで製薬会社第2位のシプラ社製です。男性用の医薬品であり、女性はご利用いただけませんのでご注意ください。
<フィンペシアとプロペシアの違い>
プロペシアとフィンペシアには、どちらもフィナステリドという有効成分が含有されています。プロペシアはアメリカのメルク社製、フィンペシアはインドのシプラ社製と製薬メーカーが異なります。メーカーによって添加物が異なるため、錠剤の色味や舌ざわりが異なりますが、有効成分の含有量は同じ1錠あたり1mgです。
フィンペシア効果:男性型脱毛症(AGA)の進行遅延
フィンペシアの有効成分・フィナステリドは、5α-還元酵素II型を選択的に抑制することによりテストステロンからジヒドロテストステロン(DHT)への変換を阻害します。ヘアサイクルの乱れや抜け毛を引き起こす、ジヒドロテストステロン(DHT)への変換を防ぐことにより発毛作用を示します。
3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もありますが、通常、効果が確認できるまで6ヵ月の連日投与が必要といわれています。
また、効果を持続させるためには継続的に服用することが必要です。 なお、投与量の増量による効果の増強は確認されていません。
※6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみられない場合には投薬を中止してください。6ヵ月以上投与する場合であっても、定期的に効果を確認し継続投与の必要性について検討してください。
AGA(Androgenetic Alopecia)とは、男性型脱毛症という抜け毛の名称。 額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなる、成人男性で髪が薄くなる状態の事です。 主な原因としては遺伝や男性ホルモンの影響などと考えられています。
フィンペシア副作用
主な副作用は、性欲減退、陰茎の勃起力が弱くなるなど。 このような症状が出たら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には使用を止めて、すぐに医師の診療を受けてください。
●重大な副作用
・肝機能障害(頻度不明): 肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
●その他の副作用
・過敏症(頻度不明):そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む)
・生殖器(頻度不明):睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)注2)
・生殖器(1〜5%未満):リビドー減退
・生殖器(1%未満):勃起機能不、射精障害、精液量減少
・肝臓(頻度不明):AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
・その他(頻度不明):乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい
フィンペシア成分
Finasteride (フィナステリド) 1mg
フィンペシアに含まれる有効成分はフィナステリドです。 テストステロン(男性ホルモン)をジヒドロテストステロン(DHT)に変換する5α-還元酵素U型を阻害する作用を持ち、DHTが誘発する男性の男性型脱毛症や前立腺疾患に効果を示します。
フィンペシア使用方法
用量:1日1回1mg
3ヵ月間の服用により効果が出る場合もありますが、通常は効果が確認できるまで6ヵ月間かかるといわれています。 また、効果を持続させるためには継続的に服用することが必要です。
男性型脱毛症(AGA)治療には、1mg/日という少量で効果が期待できます(増量しても効果に差はありません)。 前立腺肥大症治療薬としてフィナステリドを使用する場合、男性型脱毛症治療薬として使用する場合と比較し、高容量5mg/日を必要とします。
※次に該当する方は服用しないでください。
・本剤に含まれる成分によって過剰症状を起こしたことがある方
・成人男性でない方(とくに妊産婦、授乳産婦、妊娠の可能性がある方)
・重度の肝機能障害がある方